美々津和紙
佐々木 寛次郎さん(宮崎県伝統工芸士)
南九州では古くから製紙原料が豊富であり、和紙作りが盛んであった。高鍋藩時代から、藩の奨励産物として手厚く守られてきた
美々津の和紙。
美々津和紙は江戸時代に60戸戦前まで40~50戸と盛んであったが、機械製法におされて、現在では佐々木さん一人となっている。
佐々木さんの紙漉きは「和紙処佐々木国吉」の称号をもつ父国吉からの技術伝承で、土佐和紙の影響を受けていると思われる。
製品の年間生産量は、雅仙紙2万枚、習字用紙2000枚、工業用紙2000枚、他に懐紙、名刺、和綴じノート、便箋、葉書、暖簾なども製品として作られている。
和紙の素材として、楮、三椏、雁皮が使用されている。糊は卯木の皮をはぎ、アワ皮を削り溶かして作る。素材はすべて自前で調達しており、中でも楮の自生は全国的にもめずらしい。
宮崎県内をみても、現在、この伝統を現代に伝えるのは佐々木寛次郎さん。そして奥さん、娘さんがその支えであり、後継者です。その仕事は高く評価され 昭和60年に「宮崎県伝統工芸品」の指定を受け、昭和63年に「宮崎県伝統工芸士」の認定を受ける。平成5年には「日向市文化賞(技術部門)」を受賞。
「美々津和紙は、石並川の流れがあったからこそ。原料のコウゾをさらすのに、水が美しくおだやかな流れであることが最適の条件であるわけです。この清流が続くかぎり美々津和紙は大丈夫ですよ」
一枚一枚、丹念に手で漉いて作られる日向美々津和紙。
手作りならではの温もりと強さをもつ和紙は、従来の用途を超えた新しい素材として注目されています。
ど、ど~んと和太鼓 願いがかなうクルスの海
